7月11日(月)GLXPチームサミット1日目
■Welcome Remarks & Introduction
X PRIZE財団会長のピーター・ディアマンデスからの挨拶。新しくGLXPのディレクターに任命されたAlexandra Hallからの挨拶。年末に前任者のウィルがSpace Xに行くためにGLXPのディレクターを離れた後、ディレクター職が空席でした。アレックスは、官民両方での宇宙開発産業での経験があり、優れたリーダーシップを発揮してきています。
■Preferred Partners Presentation/Discussion
GLXP参加チームに特別なサービスを提供している企業があり、それらをPreferred Partnerとしています。今回は、SETI、AGI、Space Xからプレゼンがありました。各社が提供している特別サービスは次の通りです。
SETI:月面からのデータ受信にAllen Telescope Arrayの7日間の無償利用を提供
AGI:STKパッケージを無償で1ライセンス提供
Space X:打上機の10%割引
■NASA Ames Tour
2つのグループに分かれて、それぞれ別々のルートでのツアーでした。バートン博士は、風洞実験施設のツアー、袴田はマシニングセンターとSOPIAプロジェクトのツアーに参加しました。
■Business Plan/Investment Panel
Q&A 前回のチームサミットにて参加チームから資金獲得支援の要望が出ていました。その要望を反映し、今回、投資家戦略についてファンドマネージャーからのアドバイスをもらうセッションが開催されました。X PRIZE財団会長のピーターが自身のこれまでの経験からファンディングのアドバイスをしたり、各ファンドマネージャーからも各チームからの質問に対してアドバイスがありました。あるファンドは、Space Xにも投資実績があるファンドで、ファンド側の宇宙業界への投資のロジックを垣間見れました。
7月12日(火)GLXPチームサミット2日目
■Team Presentation and Q&A
各チームが4分プレゼン&3分Q&A。 プレゼンを聞いた限りでの注目チームは下記の4チーム
Astrobotics:着実に進んでいる。現在、ランダー構造も完成したとのこと。25人が正社員として関わっており、それに加えて、カーネギーメロン大学の学生もプロジェクトに参加している。ランダーもカーネギーメロンで開発するとのこと。
Moon Express:開発は順調に進んでいる模様。ランダーのテストフライを先日行っている。20人以上の社員がいるが、他のコントラクト(おそらくNASA)の仕事が8割がたとのこと。
Team SpaceMETA:インテルがスポンサーについた。開発自体はまだ進んでない模様。
Team Phoenica:$6M(約5億円)相当のスポンサーを集めたとアナウンス。実機の開発も進んでいる模様。
Rocket City Space Pioneers:順調に開発が進んでいる模様。 その他面白いチームは
ARCA:ルーマニアのチームでAnsrai X PRIZE時に学生が主体となったチームを結成し、その後も会社として活動を継続中。自主開発したロケットモーターの実験を行っている。
Selenokhod:新しいローバーコンセプトを提唱。“Adorable!”と、かわいらしく非常に受けていた。
■Q&A with Google’s Tiffany Montague
なぜ、GoogleがGLXPのスポンサーをしているか、宇宙産業のスポンサーをしているかの説明。質問者にはGLXPグッズを渡すなど、サービス精神満点!
■Dinner at Google
ティファニーがグーグル本社でのディナーに全員を招待してくれました。グーグルオフィス入り口には、Ansari X PRIZEを獲得したSpace Ship Oneの実物大レプリカが!
7月13日(水) GLXP Science Workshop
この日は、NASAの月科学の科学者がGLXPのチームに対して、実現可能性のあるサイエンスミッションの説明する会議を企画してくれました。その後、NASAとGLXPの各チームがどのように協力関係を築けるかを議論。具体的には、NASAが各チームにNASAの研究者を派遣するプログラムを検討。ただ、アメリカ国外のチームはこのプログラムには参加できない可能性が高いとのこと。JAXAやESAも真剣にこのようなプログラムを考える時期に来ているのではないのでしょうか?
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